0012 日本人、頑張れ!(2015.06.21.

J-WAVEでクリス・ペプラーがDJを務めているTOKIO HOT100が面白いことになっている。さほど熱心に聴いている番組ではないが、それでも成田に向かうクルマのなかでよく聴いたものではある。昔はポップス・ベスト10などといったスタイルで洋楽だけのヒット・チャートを紹介する番組はあったし、全米TOP40は10代の頃夢中になって聴いていたが、こちらも当然ながら洋楽ばかりである。割合的には99%洋楽のような人間なので、申し訳ないが日本人ミュージシャンに関しては詳しくない。最近では大橋トリオのベスト盤が最後に買った日本人か。そんな自分でも、最近の日本人ミュージシャンのレベルの高さが気になってしょうがないのだ。そして、事実、日本人がHOT100の上位を占めているのである。

 

星野源の「SUN」は6週連続ナンバー1ということで歴史的なヒットとなっているが、スーパーフライの「ビューティフル」や秦基博の「水彩の月」など文句なしにいい曲ではないか。ミスター・チルドレンやオリジナル・ラヴなどといったヴェテランも頑張っているが、KANA-BOONやゲスの極み乙女。、OKAMOTO’Sといった最近のミュージシャンも、明らかに曲のクオリティで売れるレベルではないか。総選挙がどうの言っているアイドル・グループに席巻されているのかと思いきや、意外にも実力のありそうな若手が次から次へと出てきているような気がする。CDが売れない昨今、ミュージシャン稼業では食っていけないと言われて久しいが、どっこいJ−POPはとんだ活況を呈しているではないか。

 

笑ってしまうのは、先週も触れたローリング・ストーンズ・ウィズ・エリック・クラプトンの「ブラウン・シュガー」がチャートインしていることだ。しかも85位から12位へジャンプ・アップである。何故こちらを正規にリリースしなかったのか不思議ほど格好良いテイクではあるが、如何せん、40年以上前のボツ・テイクを、これほどまでに有り難がって聴かなければいけない若手のだらしなさということにならないか。まあ格好良いのだから仕方がないと言えば仕方がない。それでもこれでは若手のミュージシャンは食っていけないだろう。

 

うちのカフェではレコードをお譲りもするのだが、やはり売れるのは7インチ盤、EPである。特に日本人のものは人気がある。実は昔懐かしいアイドルのものも、密かに集めてはあるのである。それでも、その時代の昭和歌謡とも言うべき音源の演奏は、オーケストラが多く、時代を感じさせていけない。ユーミンやサザンは洋楽と区別することなく結構しっかり聴いていたが、意外に1980年代はロックっぽかったりして、今でも聴けるものが多い。特に80年代後半、すなわち昭和60年代、CDに主役の座を奪われたアナログ・レコードの最期の輝きは、なかなか侮れないのである。

 

さて、6月後半からカフェがリニューアル・オープンしたこともあって、思い切りバタバタしている。しかも諸般の事情から、カフェの店名を変えることになってしまった。宣伝のやり直しと考えると少々メゲるが、そういう運命だったと思うしかない。フランス語の店名は読めない、憶えてもらえない、洒落ているイメージは醸せても、メリットは殊の外少ない。新しい店名は「カフェ ジンジャー・ドット・トーキョー」という。保有しているドメインを活用しようと考えたとき、最もしっくりきそうなものがこれだった。またウチのメニューは生姜関連のものが多いのである。都合がいいと言えばいいのである。そんなわけで、図らずもがなの仕切り直しとなってしまった。新体制も少しずつ慣れてきたので、これからに期待したいものである。美味しいガレットも焼いているので、是非ご来店を!

http://www.ginger.tokyo

 

 

 



         
 Links : GINGER.TOKYO  saramawashi.com  Facebook  
 Mail to :  takayama@saramawashi.com     
 Sorry, it's Japanese Sight & All Rights Reserved.