0087 パーティ！（2016.11.28.）

久々にパーティの準備などということをしている。と言っても、まだ頭の中でグルグルと考えを巡らせているだけのようなものだが、これが結構楽しい。毎月恒例になってしまった音楽とトークのイベントがひと段落したので、１２月はパーティでもやろうというわけだ。クリスマス・シーズンと言うべきか、忘年会シーズンと言うべきか、皆さん飲む機会は増える季節だろうが、自分は全く予定がないので、思い切りこのパーティに集中できる。平日の夜は店を営業しているので誘われても困るのだが、さすがに誘ってくれる人間もいない。土日にわざわざ出かけてきて飲むなどという機会はそうそう無いわけで、せっかくだから全力で楽しみたいではないか。

このパーティは音楽好きが集まってくることを前提としている。「参加者全員プレイヤー」と銘打って、オススメ曲を持ち寄り、その曲について語ることになっている。いつもは自分が選曲するわけだが、これが実に苦しい楽しみなのである。４０曲程度に絞り込むだけでも猛烈に悩ましいのだ。しかし同時に至極楽しいのである。この部分を皆さんにシェアしようというわけだ。参加者が何人になるかでかけられる曲数は違ってくるが、オールジャンル、メディアも問わないということで、原則持ち込み、無い場合はお店のレコードや大量に蓄えてあるＨＤＤプレイヤーを活用してということになる。５曲選び出すだけでも、恐ろしく悩ましい。おそらく皆さん、何をかけようか悩んでいることだろう。その悩ましさを存分に楽しんでいただきたいと思う。

土曜の夜に開催するので、エルトン・ジョンの「土曜の夜は僕の生きがい」でアッパーにスタートするのがいいかなとか、ジョン・レノンの命日の翌々日、しかもクリスマス・シーズンなので、「ハッピー・クリスマス（戦争は終った）」でスタートするのもいいなと、もう最初の１曲からして決められないでいるわけである。ウケ狙いに走るか、ホンネ勝負で自分の好きな曲をかけるかだけでも考えてしまうが、その他にも「長い曲は迷惑かな」とか「みんなが知っていそうな曲の方がいいかな」とか、いろいろ考えてしまう。そもそもが１９７０年代を中心とした古い音源を、アナログ・レコードで聴かせるようなイベントに参加している皆さんにお声がけしているわけで、最近の音源やＲ＆Ｂ系がウケるとは思えない。それでも好きならかけて頂いても構わないが、ホンネ勝負は相当勇気が必要だ。

自分はもちろんホンネ勝負で押すつもりである。しかもバラエティに富んだ選曲にするつもりで、ロック、クラシック、ジャズ、そして邦楽は、最低でも１曲ずつ用意しておく予定だ。かけられるかどうかは別にして、まず他の人とかぶってしまうことはあり得ないだろう。オール・タイム・ベストで選曲すれば、キャット・スティーヴンスやキャロル・キング、マイルス・デイヴィス、パット・メセニーなどということになってしまうが、普通過ぎてもつまらないと思うし、ジャズ系は長い曲ばかり好きなので、これまた悩ましい。当日、最も印象的だった曲には、２０１６年にちなんだ豪華プレゼントも用意している。こちらは、マジでいいものである。

また、参加者全員に「こんなのいらねー福袋」も用意している。こちらの中身はもちろん７インチ盤である。少しはお宝を含めておくつもりだが、実はこの選出も結構悩ましいのだ。「こんなのいらねー」と冠しているからにはウケ狙い中心だが、気分を害されても困るので、あまり酷いクズ盤は入れないつもりである。実は割といいものが入っていると思っていただいてよいのである。というわけで、いずれにせよ何を選ぶか悩ましいのだ。まあ、子どもの頃、クリスマス会でプレゼントの交換をした懐かしい思い出は一応持っているので、そんな感じで交流を深めていただければと思う次第である。

最近、自分がしゃべるトーク・イベントを持っているというのは、何とも贅沢なことではないかと感じている。最初の頃は参加者が集まらずに悲惨な時もあったが、最近は満席に近い状態まできたわけで、これはご愛顧いただいている参加者の皆さんのおかげ以外の何物でもない。感謝、感謝なのである。その一方で、どうすれば楽しんでいただけるかということで悩ましい時を過ごすのは、これまた贅沢な時間の使い方なのかもしれない。実に楽しい気分でいられるのだ。ここ数週間、恐ろしく忙しい日々を送っており、嬉しい悲鳴をあげているが、いずれにせよお客様があってのこと、カフェというハコをもってサブカル情報発信することの楽しさをシェアするというコンセプトは、当初なかなか理解されなかったが、結局皆で楽しもうということに尽きるわけで、上手く回り始めればひたすら楽しい日々となる。また、少しは還元しなければという気持ちにもなる。途中乱入もウェルカム、オススメ曲を携えての参戦をお待ちしておりますぞ。きっと、いいことありますよ。