0203 今後のイベント計画(2019.02.24.

トークイベントが1989年まできて、引き続き1990年代に突入するつもりでいたが、何故か今回もそうはさせてもらえないようだ。前回も1990年まできたところで戻ることになったが、それは自分自身の判断だった。やはり1990年代に対して、1970年代ほどの思い入れはないし、1980年代ほど面白い内容になると思えないという理由からである。それでもご要望は多かった。今回は、映像中心の時代になっていること、アナログでお聞かせするという趣旨から乖離してしまうこと、そして権利関係がクリアでない素材を使うことは避けたいことなどから、止めておいた方がいいのではというご意見を頂戴した。結局は自己責任だが、やはり1990年代のイベントは難しいということにしたのである。

 

それではどうするか。イベントをサポートしてくれていたスタッフの都合がつかず、3月はお休みするという方針は以前から決まっていたので、次回4月は何をやるかだ。筆頭候補に挙げられるのは、以前3回ほどやった「コンパリ」、聴き比べ会の続きである。やるとしたら、2017年の初頭に開催したときの復習を一度やって、新しいネタで続けるというのが、まず頭に浮かんだ案である。要は自分自身がやりたい内容でないとモチベーションが高まらない。そうすると内容もある程度レベルで留まってしまう。ここしばらく続けてきた年しばりイベントは、やはり好きな時代の音楽を紹介するものだけに、選曲が悩ましいほどで、自分自身が猛烈に楽しめるのである。やる側が楽しければ参加者の皆さんも楽しめるはず、というのが持論であり、ここ数カ月は満席続きであることも然りと言うと厚かましいかもしれないが、皆さん相当楽しめただろうとは思う。それなりに頑張って準備もしたし、資料もかなり充実したものになっていた。

 

さて、そこで、せっかく毎月のようにご参加いただいている常連さんが楽しめることにできるかだ。今現在、毎月一回、土曜日の夜に開催しているものは、70年代後半から80年代にかけて、かなり綿密に時代の空気感を蘇らせる作業をしてきたので、やはり同時代を生きてきた皆さんには楽しめるものだったと思う。しかし、聴き比べをして楽しめる曲というのは、時代を選ばない。こちらが慎重に70年代80年代の曲を織り込むようにして企画すれば、それなりに楽しめるものにはなるだろう。果たしてその趣旨をご理解いただけるかどうかだが、今イベントにご参加いただいている皆さんは、自分が言うのも憚られるが、相当レベルの高いオタクの集まりとお見受けする。曲が始まったときのリアクションの早さや、聞こえてくる会話のディープさなど、素人さんは混じっていないなという印象だ。正直なところ、そういう人たちの前でしゃべるのは気がひけるときもある。プロの前でアマが講釈をたれているようなものに思えて、背筋が凍る日もあった。今後どういったイベントであれ、生半可な内容では許されない。自分が始めてしまったことなので、今更どうしようもない。

 

もう一つの候補は、やはり以前に一度やった映画音楽に関するイベントだ。7インチ・シングルで辿る映画の歴史は非常に面白かったが、60年代70年代80年代の各時代から10曲ずつ選び出して30年分を一気にやったのだから、やや消化不良気味だった気もする。また、ここのところやってきたイベントの中でも、映画音楽を紹介するコーナーでは、皆さん会話が止んでこちらの説明に集中されている様子が見られたので、やはり映画は当時を思い出すかなり有効な素材として機能するのだろう。例えば、60年代以前の映画音楽で一回、70年代で一回、80年代は公開された数が多いので数回に分けて、などということも考えられるだろう。きっとかなり面白いことにはなるだろう。ただし、以前にやったイベントのときにも感じたことなのだが、映画に関連して聴きたくなる他の曲が出てきてしまうので、終盤30分はリクエスト・タイムにするとか、縛りを緩やかにして関連曲も紹介しながらにするなどの工夫が必要そうだ。

 

いずれにせよ、年度末進行の中、無理やり都合をつけてご参加いただくのも心苦しいものがある。以前3月に開催したイベントは、やはり参加者数も減っていたし、皆さん目の下にクマができているような顔をして、お席につくなり「疲れた~」などと発している様子で、心から楽しめる状態ではなかったという印象があるのだ。前職では人事異動の発表などがあって落ち着かなかったうえに、年度末年度初めは泊まりも多かった思い出がある。参加者の皆さんのお仕事まで把握しているわけではないが、どんな仕事でも結構忙しい時期なのではなかろうか。無理はしたくない。

 

最後にもう一つ、ここしばらく、映画「ボヘミアン・ラプソディー」の影響で、毎日のようにリクエストが集中して耳タコ状態になっているクイーンに関しては、一回まとめて聴くイベントを開催してもいいのかなという気はしている。いつもお食事のオーダーなどを受けながら、適当に流しつつ、LIVE AIDの映像や「ボヘミアン・ラプソディー」のヴァリエーションでお茶を濁してきた反省の意味もあるのだ。実はこの34か月で200時間はゆうに超えるほどクイーンを聴いているのである、いや、…聴かされているのである。一度ケリをつけたくなるではないか。

 


   

         
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