0239 我がアウトプット(2019.11.03.

今日はレコードの日、カフェの営業日であればイベントを打っていたかもしれないが、残念ながら定休日である。残念と言いつつ、今日こそは体を休めたいとは思う。最近妙にお客様が増えており、いい加減態勢を立て直さないといけない状況なのである。スタッフは3カ月連続で増員したが、慣れるまでには時間が必要だろうし、年末の声を聞くようになり、イベントも増えていく時期だ。当然ながら自分自身にかかる負荷は相当のものになる。それでも定期的に開催している我がトークイベントも盛況で、手が抜けるものは何一つないに等しい。相変わらずの3時間睡眠で突っ走っている。アナログ・レコードに針をおろす時間が減っていることが気にはなっているが、果たしてお客様がどこまで望んでいらっしゃるのか。ランチタイムの激混みのときは無理だが、レコードが聴きたいと言われれば当然対応するし、イベントでもかけまくっている。そこらへんは無理をしてもしょうがないではないか。

 

SONYHDDプレイヤーに関しては、混雑時に流しっ放しにするツールとして重宝している。どうも自分の耳にはCDで直に鳴らすよりも、このHDDプレイヤーに取り込んで鳴らす音の方が心地よく感じる。そもそも一定レベル以上の機器で鳴らしていれば、あとは好みの問題とも思う。何度も書いたことだが、自分はオーディオ機器に関しては詳しくない。昔から一枚でも多くレコードが欲しい性質だったので、オーディオの情報は見て見ぬふりをしてきた。勿論ある程度の音では鳴らしたい。しかしそこから少しでもいい音にという努力は全くしていないに等しい。今現在店で鳴らしている音には大満足しているので、この状態を維持したいと思うが、さてどうしたものか。

 

開店当初にお世話になったオーディオの専門家の方にも言われたことだが、もう少しスピーカーを高い位置に置かないと、低音がテーブルの下に回り込んでいるのだという。業後ソファーに寝転がっていると、確かに低音がよく響いていることが判る。それでも今のままでも十分と思っている。カフェで鳴っている音はいいに越したことはないが、低音が強烈なのもいかがなものか。今のところ、イベントでかなりボリュームを上げた状態でも破綻しないし、十分低音は楽しめている。レッド・ツェッペリンの「祭典の日」の低音が満足いくレベルで鳴ってくれれば十分だ。できたらこのまま行きたいと思っている昨今である。

 

ただし、ものには寿命というものがある。先日35年使い続けてきたテクニクスのターンテーブルがとうとう昇天した。モーターの回転が不安定になり、どういじっても治せそうにない。しかたなくときどき静電気ぽいノイズの入るパイオニアのターンテーブルに再登場願ったが、いまのところノイズは出ていない。自分が頑張らなければと思ったか、有り難い。正直なところ、芯が太い鳴りなので、こちらの方が好みなのである。レコード針のことをはじめ、お客様からオーディオに関する相談をされることは多い。自分のオススメであり基本方針としているのは、クセのないパワフルなアンプにメリハリのあるJBLのスピーカー、音の入口はお好みでということになる。レコード針はSHUREが好みだったが生産終了してしまったので、手持ちの在庫が尽きた後は、オルトフォンあたりの似た傾向のものを探すしかないのか。残念だ。

 

さて11月に入り、いきなり年末進行の様相を呈してきた。自分以外方が主催するイベントもいくつか入り、なかなか楽しい状況である。新人さんたちが早く慣れてくれることを願うばかりだが、カフェのオペレーションなどこうでなくてはというものがあるわけではない。人が変われば少しは変わって当然だ。お客様に迷惑のかからない範囲で理想とする環境を作れればいいのではなかろうか。最近はビジネス書でも「アウトプット」という言葉をよく目にする。趣味性の強いカフェなどというものは、オーナーのアウトプットを端的に表すものだが、どういうわけかアナログ・ブームという嬉しい状況もあって、すっかりアナログ人間の典型にされてしまった。システム関連の仕事をしていた期間も長いのだが、やはりアナログの方がいろいろ心地よいので、これはこれでよしとしている。年末に向けても、アナログ・レコードに関連するようなイベントばかりである。面白い。

 

定年と言わず、永年勤めてきた仕事を辞め、自分の好きなことをやるというのは、ライフスタイルの変化などというものではなく、まさに自己実現のレベルである。ここまで好きにやっていると、よく思わない連中もいるのか、実は嫌がらせも受けたりする。しかしそんなことに構っているヒマなどない。残された時間が多いわけではない。自分もそろそろ還暦が近づいてきて、やり残しがないようにという考えが強くなってきた。時代の変化についていきたいという考えとともに、変化する時代の中で自分がどう楽しみ、どう自己実現するかということが優先するようになった。このタイミングで車検が近づいてきたので、これで最後かなどと思いつつ、あえて燃費のいいダウンサイジング・ターボのガソリン車に買い換えてみた。これもまだしばらくは走り回るだろうということを前提とした自己実現の一環だ。さあ、あと何枚聴けるか、あと何冊読めるか、あと何回外苑の銀杏並木が見られるか、あと何回京都に行けるか、意図的にバイアスのかかった生活に身を置くことの心地よさは語り尽くせない。

 


   

         
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